オトリ屋で聞いた昔話(上桂川)


ここで、記載してる(今となっては)おもしろ・おかしな・昔の話は、オトリ店に集まる常連さんから聞いた実話です。


《その1》
超、長手尻で釣る人(K氏)

つい最近まで、上桂川に来てたとか聞いてます。
その人は、2ヒロ(約3m)長いときでは4ヒロ(約6m)の手尻で釣るそうです。上桂川にずっと来られてる方ならご存知のかたもおられると思います。私は知りません。
昔、長手尻の泳がせ釣りが流行したころからでないかと…、その人がいるところで他人が釣りをしてると怒るそうで、無視をして竿を出そうものなら石を川に投げつけるとか。
かなわんことに、超長手尻なもんだから、オトリがとんでもないところを泳いでいて、少々その釣り人から離れて釣ってても、俺のオトリが泳いでるから退けと怒られると聞いてます。見ると足元にそのオトリが泳いでいたとか?
この電柱からあの電柱までは俺が釣ってるんじゃ…などと言うそうである。
オトリ屋に来る昔からの常連さんは、皆笑いながら言ってますが知らない人はきっと不愉快な思いをされたことでしょう。ひょっとしたら、今年その人に出会うかもしれませんよ。
(恐〜)


《その2》
掛かった大鮎は...草履であった(Kさん)

Kさんがまだ若かった頃の話である。
その当時は褌(フンドシ)姿で釣っていて、解禁となると大勢の人で賑わったそうである。
しかし、解禁とはいえ寒く水温も低くガタガタ震えながら釣っていたそうである。
そのKさんの釣っていた上流でおっさんが大きな鮎を掛けたらしく、竿を大きく曲げてためながら下へくだって来る。
その人は自慢げに、”ボン、済まんの〜”と言いながらさらに下っていた。
ようやく取り込みできそうなので見ていたら、その掛かったのは鮎でなく藁草履であった。