あか

川の石に付いた珪藻・藍藻などの藻類の総称。こけともいう。

 

あかぐされ

高水温・渇水などにより、あかが異常な状態をいい、変色しているとあかが腐っているという。

 

遊び鮎

ナワバリを持たず群れている鮎。ナワバリ鮎に対して遊び鮎という。

 

荒瀬

水量が多く、勾配が急なために流れの幅が狭く底石が荒く、水面がしぶきを上げて流れるようなところ。

 

一番のぼり

3月中旬から下旬頃にいちばん最初に川を遡上する鮎のことをいう。

 

居着き

ナワバリを持ち、その場所から他に行かない鮎をいう。付き鮎とかナワバリ鮎ともいう。

 

糸ふけ

糸がたるんだ状態。

 

入れ掛かり

オトリを入れるとすぐに野鮎が掛かることをいう。

 

馬の背

瀬の中心部が盛り上がり、浅いかけあがりができている所。

 

堰堤

河川や谷の水流を堰きとめるためにつくられた堤防。

 

追い

自分のナワバリに入ってきた他の鮎を追い出すのに体当たりしたり威嚇したりすること。

 

追星

胸ビレの上、側線を中心にした小判型の黄班点をいう。興奮状態の天然鮎のそれは鮮明に現れる。

 

落ち鮎

秋に産卵のために下流に下る鮎。

 

オトリ

習性を利用して野鮎に追わせて掛針にに掛けるために利用する鮎。

 

オトリ缶

鮎を運んだり、生かしたりするための真鍮製やプラスチック製の容器。

 

泳がせ釣り

トロ場やチャラ瀬などの流れの緩いポイントでオトリの意思を尊重しながら釣り人の意思を伝えながら野鮎を掛ける釣法のひとつ。

 

 

海産鮎

稚魚期を海で過ごした鮎をいう。

 

かけ上がり

川底の深いところから浅いところへ向かう斜面。

 

掛針

野鮎を掛ける針。

3本錨・4本錨・チラシ・ヤナギなどがある。

 

渇水

川の水量が平常より少ないこと。

 

川相

川の様相。

 

川取り

竿を出す前に、川をみて歩き1日の釣りのプランを立てること。

 

ガンガン瀬

荒瀬のことをいう。

 

岩盤

岩が水中にあるところ。

 

魚道

河川に堰堤を造ったときに、魚の通路として設ける水路のこと。

 

湖産鮎

海産鮎に対し、湖・ダムで育った鮎。たいていの場合は琵琶湖産のことをいう。

 

竿尻

竿の根元。

 

逆針

ハリスをオトリに密着させるために、オトリの尻ビレの付け根にある黒点に刺すための針。掛針とは逆向きになっているため、そのようによんでいる。

 

ささ濁り

水が少し濁った状態が、笹の葉の色に似ていることからそのようによんでいる。

 

さし鮎

夕方、トロ場から瀬にあかを食みに出てくる鮎のこと。 

 

誘い

仕掛けを操作してオトリの動きを変化させて野鮎の追い気を起こさせる行為をいう。

 

さび

産卵期になると、オスの鮎に見られるもので、腹の銀白色が黒ずんで皮膚のヌメリがとれてくる状態。

 

ザラ瀬

チャラ瀬より少し深い瀬。

 

3本錨

掛針のひとつで、3本の針をそれぞれ120度の角度に錨状にしたもの。

 

時合い

良く釣れる時間帯。

 

白川

増水で石に付着しているあかが洗い流され状態の川。

 

新あか

新しく生えたあか。

 

水中糸

道糸、水切り糸のこと。

 

素掛け

錘と針だけの仕掛けを縦・横に引き、鮎を掛けること。コロガシ、段引きともいう。

 

素ダモ

タモ網の底に布の袋がなく、網だけのタモをいう。

 

浅く、流れが速く波立っているところ。

 

瀬落ち

瀬が淵に落ち込む付近。

 

背掛かり

鮎の首から腹ビレ付近までの上部(背中)に掛かったもの。背掛かりがオトリに最適とされる。

 

瀬肩

瀬のいちばん上手のところ。瀬のスタート地点。

 

瀬尻

瀬の終わる地点。

 

背針

ハナカンの他にオトリの背中に針をうち、鮎の背中に水の抵抗を受けさせ水中に潜らせるための仕掛け。水流の早いなどで効果を発揮する。

 

瀬脇

瀬の中で岸よりの流れの緩やかなところ。

 

増水

水量が平常よりも多いこと。

 

遡上

川を水流に逆らって上流へと上ること。

 

ためる

掛けた鮎が大きいときに竿の弾力を利用して、弱るのを待つこと。

 

タンク

オトリを運搬するためのもので、エアポンプを取り付けられる。

 

チチワ

糸のはしに8の字結びで輪を作る結びかた。

 

チャラ瀬

波立つ流れの緩い瀬で水深30cm〜50cmのところ。

 

チラシ

ヤナギ仕掛けの一種で、針の向きが正反対を向いている。

 

つき鮎

ナワバリ鮎のこと。

 

ツマミ糸

道糸とハナカンの間につける糸のこと。道糸より太い糸を使用する。

 

出ばみ

鮎が淵から瀬にあかを食みに出てくること。

 

天井糸

穂先と道糸との間につける糸で、絡みを防ぐために道糸より太い糸を使用する。

 

土用がくれ

水温が上がり水量も減って、あかが腐って、瀬の鮎がナワバリを捨てて水温の低い淵にかたまって遊び鮎のようになってしまうこと。

 

トロ場

深くなく、流れの緩やかなところ。

 

ナワバリ

自分の食料を確保するために、他の鮎の侵入を防ぐ勢力範囲のこと。通常、1平方メートル以内といわれる。

 

ナメラ

滑らかなつるつるした岩盤のこと。

 

肉切れ

鮎の身が切れて掛針が外れること。

 

ヌメリ

魚の体表の粘液のこと。

 

根巻き糸

掛針や逆針をハリスに固定するために使用する細い糸のこと。

 

残りあか

増水などでほとんどのあかが流されたときに、大岩・岩盤のカーブの内側などに残ったあかをいう。

 

バカ

竿の全長より仕掛けを長くしたとき、竿尻から余分にでた長さ。手尻ともいう。

 

ハカマ

竿を短くして使うときに用いる、替え手元のこと。

 

ハナカン

鮎の鼻に通す金属製の輪。

 

食み跡

石についたあかを削り取って食べた跡のこと。

 

早瀬

水面に白波が立って流れが速いところ。

 

腹掛かり

針が鮎の腹に掛かったもの。オトリとしてはよくない。

 

ハリス

ハナカンから掛針までの糸のこと。

 

引き釣り

瀬でオトリを引き上げたり下げたりして野鮎を掛ける釣りかた。

 

引き抜き

オトリと掛かり鮎を引き抜いて空中輸送して取り込む方法。

 

ひき船

釣った鮎を一時的に生かして入れておく、舟の形をした容器。

 

平瀬

浅く、水面はしわのような波で流れが速いところ。

 

びり鮎

10cm前後の鮎のこと。

 

ひろ

両手を左右に広げたときの指の端から端までの長さ。

 

袋ダモ

タモの底の部分が布製の袋状になったもので、その袋の中に水を入れて、一時的に鮎を運ぶことが出来るようになっている。

 

深くて流れもゆるく水面も波立っていないようなところ。

 

ヘチ

岸よりのところ。

 

蛇口

竿先の糸を結ぶところ。

 

まずめ

日がでる頃を「朝まずめ」、日没の頃を「夕まずめ」という。

 

身切れ

肉切れのこと。

 

道糸

天井糸とハナカンまたはツマミ糸の間の糸。

 

群れ鮎

ナワバリを持たずに、群れになってあかを食むような鮎。

 

目掛かり

針が鮎の目に刺さること。オトリには適さない。

 

ヤナギ

針が下向きなるようにして、間隔をあけてつける。

 

4本錨

掛け針で、4本の針をそれぞれ90度の角度をで錨状に組んだもの。

 

流しん

流れの中心。

 

リリアン

編み込み糸で、天井糸と道糸の連結部に使うことがある。